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危険ないい子症候群?いい子に注意が必要な理由

 

「いい子症候群」という言葉をご存知でしょうか?

 

この言葉は、文字通り「いい子」である一方で、自分の感情を抑えて親の期待に応えようとする子どもたちを指します。

 

子どもが「いい子症候群」かを確認するための3つのポイント。

 

【ポイント1】保護者のかたの指示がないと不安なお子さま

【ポイント2】感情表現が乏しい、自己主張することが苦手なお子さま

【ポイント3】反抗期がなかったお子さま

引用元:ベネッセ教育情報サイト「「いい子症候群」とは?どんなお子さまに当てはまるの?」

 

「いい子症候群」のまま成長すると、自尊心や主体性が育たず、指示待ちの性格になる可能性があります。

 

この症状を防ぐためには、子どもの意見を尊重し、彼らを一人の人として対応する姿勢が非常に重要です。

 

親自身も自分を愛し、子どもとのコミュニケーションを大切にしましょう。

 

いい子症候群の子どもに起きやすい危険なこと

「自分を抑圧する」ことにより以下のような危険があります。

 

①主体性が持てない

 

「いい子症候群」の子どもは、親の期待に応えようとして自分の感情を犠牲にすることがあります。

 

その結果、自分の欲求や思いを見失い、他人の評価ばかりを気にするような子供に成長することがあります。

 

言われた通りのことしかできないようになり、自分が何をしたいかを見極めるのが難しくなります。

 

健康な成長には、自分の欲求を理解し、自由に行動することが重要です。

 

近年では、うつ病とは異なる「非定型うつ病」の患者が増加していますが、この病気になる人々の中には小さい頃から「いい子」と評されてきた人が多いとされています。

 

 

②自尊心が育たない

自尊心が高いと、他人の言葉に影響されず、周りの評価に過度に気にすることがありません。

 

学校や職場で自分の意見や行動を積極的に表現でき、その結果、優れた人材として認識されやすい傾向があります。

自信に満ちているため、困難にも前向きに立ち向かうことができます。

 

自尊心は幸せに生活を送る上で重要な感情です。

 

「いい子症候群」の子どもは自分の本心を大切にし、良いとされた経験が不足しているため、自分の考えに自信を持つことが難しく、

自分は尊重されるに値しないという考えが根付いてしまいます。

 

 

➂人とうまくコミュニケーションが取れない

「いい子症候群」の子どもは、親との人間関係が一方的であることが多いです。

 

親の指示に素直に従うことで、自分の意見を伝え、お互いに調整していく経験を学ぶことができません。

 

その結果、自分の意見を主張する難しさから、他人とのコミュニケーションがスムーズにできなくなります。

 

一部の子どもは、家庭での従順な態度に対する反動として外では反抗的な態度を示し、問題行動に発展することがあります。

 

このような行動は、目上の人にだけ従い、他の人とのコミュニケーションにおいて適切な態度をとることが難しい結果となります。

 

 

改善のために親ができること

 

もしかしたらいい子症候群かも、と思ったらできるだけ早く改善を心がけましょう。

 

①親が自分自身を愛する

まずは親自身の気持ちを大切にして、自分を愛することを心がけましょう。

 

子どもがいい子症候群の場合、親自身の心が子育てに対するプレッシャーで悲鳴をあげていることがあります。

 

親自身が子どもを「いい子にしたい」という気持ちが強い場合、

その気持ちが子どもにも伝わり、子どもをいい子症候群にする恐れがあります。

 

②子どもが気持ちを言葉にするのを待つ

いい子症候群の子どもは自分から気持ちを言葉にすることが苦手です。

 

子どもが自分の意見や気持ちを表現できる環境を作ることが重要です。

 

しかし今まで自分の意思を抑えてきた子どもにとって、気持ちを言葉に表す事は難しいことです。

 

最初はなかなか意見を口に出せないかもしれません。

その態度に焦らず、親が落ちついて待つ、と決めて気持ちを受け止めてあげましょう。

 

➂ひとりの人間として尊重する

 

知らず知らずのうちに子どもをいい子症候群にしてしまう親は、子どもと自分自身の区別が曖昧になっていることがあります。

 

親が「この子はこうだ」という思いこみを持つと、子どもの主体性が奪われる結果となります。

 

例えば外食の際にも「〇〇が好きだからこれにしようか」と、子どもの意見を求めずに決める、などがあげられます。

このようなことが積み重なることで、子どもにとって自己=親の考えという感覚が生まれ、子と親の境目が不明確になります。

 

このような状態が続くと、成人しても親から離れられない子どもが生まれ、親子関係に問題が発生する可能性があります。

 

子どもと自分は異なる人間として尊重し、子どもの感情に柔軟に対応するよう心がけることが重要です。

 

まとめ

 

 

「いい子症候群」にならないようにするには、親自身が自己を見つめ、心がけや接し方を考慮することが不可欠です。

 

まずは子どもの意見に耳を傾け、意思を尊重することが第一歩です。

始めは子どもも戸惑うかもしれませんが、ゆっくりと待ち、「自分で考える力」を徐々に芽生えさせましょう。

 

子どもが自分の意見を表現し始めると、当然ながら時には対立が生じることもあるでしょう。

しかし、この対立が子どもの主体性や自尊心を育むとともに、親子の健全なコミュニケーションを促進するきっかけとなります。

 

親子で手を取り合って、「いい子症候群」から抜け出し、お互いが自分らしくありながらも共に成長する道を歩んでいきたいですね。

 

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